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秋分の日の過ごし方/第3回北海道自殺予防フォーラム

前半の基調講演だけ聴きました。後半は、パネルディスカッション。

講師の佐藤久男氏はNPO法人「蜘蛛の糸」の理事長です。
秋田弁は聴き取りづらいところもあります。それを補うのが、データを図化したパワーポイントで、視覚的にわかりやすい分、秋田弁が心地よく聞こえます。

座長は札幌こころのセンター・築島健所長。青年施策のあり方検討委員会でお世話になっております。

フロアからの発言では「北海道ではこういう情報が無い」と講師のデータを褒めあげる男性が登場。すぐさま女性が挙手、反論。「北海道にもあります!」とマイクを持ったまま号泣し、講師もどう収拾つければよいのか戸惑う場面も。

ことほどさように、自死は決してよいお見送りとはいえないため、周囲の感情も激しくなるのでしょう。後半のPDを遠慮したのは、パネリスト紹介を読む限り自死遺族ではなく、自殺を考えたとしても経営者の立場とは異なることが予想されたので。

未遂はまだしも、自殺を敢行してしまってはまさに「死人に口無し」(語弊があるかもしれませんが)。自死を決意するに至った環境・心境の変化など尋ねようがありません。
講演を聴きたかったのは、講師が倒産経験のある元経営者という立場にあります。
「倒産が怖かった」「会社をつぶした経営者の友人がすでに3人自殺している」

会社をつぶす、つぶれそうになる時、自殺が選択肢に上がるのは、同じ経営者としてわかります。「日本を支えているのは中小企業なのに、その経営者がどんどん死んでいいのか」という言葉は、当事者だからこそ重みがあります。

「倒産が怖かった」
いくら市民団体が「自殺はよくない」「遺された家族を考えて」と優しく諭してくれても、会社をつぶすプレッシャーは経営者にしかわかりません。

自殺理由では、健康問題の割合が多くを占めます。家庭・仕事などの項目もありますが、リストラ・収入減少による家庭不和となれば経済問題という括りになります。経営を苦にしての自殺と合わせると、相当な数になります。

主催は、札幌市と北海道。
入札改革(改善ではない)で業者を苦しめておきながら、このようなシンポジウム開いて「自殺はしないでね♪」。これこそがマッチポンプ。

教育文化会館にて ■ 前回自殺を考えた頃の項
 
by top_of_kaisya | 2008-09-23 15:02 | 読/見/観