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木曜日の動静

グリーンピース・ジャパンの鯨肉窃盗事件。21日の道新社説がふるってます。
 かといって、二人の逮捕など強制捜査まで必要だったのか、疑問が残る。今回の持ち出し行為の違法性については、刑法の専門家でも見解が分かれている。
 鯨肉入りの荷物は、すでに東京地検に提出済みだ。持ち出しの経緯などを説明した文書も青森県警に出した。逮捕された幹部らは逃亡もしておらず、事実関係も認めている。
 北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)を目前に、警察当局があえて市民団体への警告的な意味で強制捜査に踏み切ったとの指摘もある。
 行政や権力に対し、物申す団体を一律に萎縮させる効果を狙ったとすれば問題だ。
盗んでも許されるかどうかを論じる専門家もいるのですね。物申す手段にどろぼうして、叱られれば萎縮するのですと。そのうち「盗んではいけません」と子どもの頃しっかり教育されなかったからとか抜かしそうですね。

逮捕された20日の道新夕刊における識者コメント。
虚心に耳貸すべきだ
 ジャーナリスト斎藤貴男さんの話
 今回の逮捕、捜索は高圧的なやり方で、強引だと感じる。泥棒事件といいながら、サミットを控え警備を強める時期だけに政治警察として動いたことは明らか。運動にせよ犯罪にせよ、社会の欠陥を知らせる存在であり、チェック機能とも言える。虚心になって耳を貸すべきなのに、体制に異議を申し立てる者を何としてもつぶす、というのでは世の中が抱える問題の解決にならない。
「どろぼう」したことはさておき、とのコメント。「どろぼう」は反体制運動には必要な手段。「どろぼう」くらいでガタガタ言うな、とのお気持ちがにじみ出たコメントです。

斎藤さんはたくさん本を書いています。反体制運動のこういう運動方法が気に食わないので、斎藤さんの本が世間で読まれないよう書店から消し去る運動の展開を試みるべく万引きしまくったとしたら、捕まります。
斎藤さんはこの万引きを「異議を申し立てる者を何としてもつぶす、というのでは世の中が抱える問題の解決にならない」と庇ってくれるかなぁ。きっと痛烈に非難するだろうなぁ。「万引きは犯罪です!」くらいに。

さて新聞というのは卑怯バランス感覚に優れた媒体です。言いたいことは識者の弁で主張しつつ、他方ではこういう見方もあるけどね、ともうひとりの識者に登場願って逃げ道を設けます。
が、今回の道新はGP幹部逮捕に憤り過ぎて、バランスとるのを忘れてしまったようです。
説得力ある方法で
 評論家吉武輝子さんの話
 気持ちも分かるが、多くの人に説得力のある方法を取らないと市民運動は広がらない。目の前にあるものを敵にして暴力でつかみかかっているうちに「命を大切にいとおしむ」という運動の旗印を忘れてしまうのではないかと心配だ。ほかの市民運動も同類に見られてしまう。権力や体制にもの申すことが犯罪的に見られ、治安維持法復活への第一歩につながるようなことはやめてほしい。
斎藤さんに「どろぼう」を肯定させたのだから、通常こちらの識者には「逮捕は当然」との発言を求めるもの。なのに「気持ちはわかるが」から続く文言は「やっていいことと悪いことがある」ではなく、治安維持法復活を懸念してます。

そんな前時代的法律を苦労して成立させずとも、窃盗罪で充分です。

秋葉原の無差別殺傷事件では、7人も公然と殺した事実は「さておき」、心の闇とやらの解明が優先されるそうです。
死刑廃止論者は、冤罪を危惧します。秋葉原の犯人に冤罪は無縁。ひとを殺した事実をメディアも人権派の方々も直視すべき。
同様にGPも、盗む過程をビデオに収めるほど犯罪を明らかにしています。「逮捕は不当」などと世間の反感を買うようなふるまいをせず、正々堂々と捕まり、謝り、償ったあとで、その鯨肉にまつわる話を伝えれば、聞く耳をもつひともいるかもしれないのに。
自分たちはいつも正しい、という偏狭さが「運動」が拡がらない要因。それに気付かないおかげで、多くの国民は助かっています。
午前 総務・営業の部屋。会長来室。
お昼 ロータリークラブ今年度最終例会。
午後 国土地理院で担当の方と備品受け渡し。帰社。室長打合せ。
夕方 ロータリークラブの懇親会。ロイヤルホテルにて。
いよいよ月曜日で閉鎖です。ロータリーでは毎週おじゃまし、測友会、若力会、政経懇談会などこのホテルにはさんざんお世話になりました。公私ともに。究極の「私」事である婚礼についてもすでに寸法合わせ等段取りを済ませ、あとは新婦だけという状態でしたが、間に合いませんでした…
という感慨を込めて、今夜の宴はあえてロイヤルホテルを選択した次第。