【読後感】 鶴の泪
鶴の泪 [沓沢久里のほん ― 小説4編]
沓沢 久里 / / 道新マイブック
著者はロータリークラブでお世話になっている中村さんの奥様。
新年家族会でご一緒した話をしたところ、会長(父)が「あのひとはすごい小説家なのだ」と褒め上げた翌週、くれました。
表題作は第1回女性の小説(現・らいらっく文学賞)受賞作品です。ほか3編にも行き渡っているのが、戦後大阪人による視点。その視点によって置き換えられた昭和の北海道。
「疎開乞食」(大師堂のある村)、「気違い筋」(鶴の泪)ほか部分的にとらまえると物騒な表現が散見されますが、時代性・地域性に深みを加える効果は絶大。逆に北海道から大阪へ出た者としては、充分な刺激。ふだん小説を読まないので、面白さを表現するのが難しい。
沓沢 久里 / / 道新マイブック
著者はロータリークラブでお世話になっている中村さんの奥様。
新年家族会でご一緒した話をしたところ、会長(父)が「あのひとはすごい小説家なのだ」と褒め上げた翌週、くれました。
表題作は第1回女性の小説(現・らいらっく文学賞)受賞作品です。ほか3編にも行き渡っているのが、戦後大阪人による視点。その視点によって置き換えられた昭和の北海道。
「疎開乞食」(大師堂のある村)、「気違い筋」(鶴の泪)ほか部分的にとらまえると物騒な表現が散見されますが、時代性・地域性に深みを加える効果は絶大。逆に北海道から大阪へ出た者としては、充分な刺激。ふだん小説を読まないので、面白さを表現するのが難しい。
by top_of_kaisya
| 2008-05-19 23:59
| 読/見/観