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5月の月釜


端午の節句に付き、「男子組」。お点前からお運びまですべて男子です。
昭和21年以来61年ぶりの復活。無茶会という流派を超えた男子によるものはありましたが、裏だけでそんなに長くできなかった(或いはやらなかった)ことに驚かされます。

そういう珍しさもあって、毎月の月釜とは趣が異なります。なにより、客が多い。いつもなら9時に行けば、待っても30分。それが今日は2時間待ち。帰る頃にはさらに客で玄関があふれていたので、午後は大変でしょう。

濃茶席は、席主・恩村北大名誉教授のお出まし。なにぶん、博学。鯉のぼりにまつわる話だけでも流れるように知識があふれます。鯉のぼりだけに。
薀蓄というと語弊があるかもしれませんが、あふれ出る知識・教養というのは、聞いていて意外に楽しいものです。男の先生だからかもしれません。
私の最初の先生がやはり年配で、業躰先生をして「侘びの体現者」と言わしめた方でした。喋り方も似ていてダラダラと(この表現も語弊があるかもしれませんが)。そういう懐かしさもあったのかも。

座り位置が、恩村先生から距離がほどよく、また正客の先生からも真正面。恩村先生からは「年取ると、覚えていることをあんたのような若いひとに伝えたくなる」と仰られ、正客先生からは「先生について勉強されたらよろしい」と。
一応これでも、名ばかりながら茶名持ってるんだけどなぁ…男子組から招集受けないとは、やはり知名度低いのだなぁ…

2時間待ちで混雑する待合のことは構わず喋り続けるので、最後には半東さんから「先生そろそろ」と引っ張られました(笑)

薄茶席では、ロータリーでお世話になっている清水さんのお点前。さらにお運びには青年部時分にお世話になった我孫子さんの姿も。建水に「槍の鞘」、蓋置には「馬鈴」を使ってはりました。
 
by top_of_kaisya | 2007-05-05 11:48 | 私的所感