クィーン
英国王室というと、我が国の皇室が引き合いに出されがち。札幌公開前の道新映画評でも、日本ではこのような作品は撮れないだろう旨の文言が見られた。さすが天皇制大嫌いな新聞社。そんな視点でしか本作を観られない記者は、気の毒。
女王の苦悩は、テーマのひとつ。その女王 = 英国王室を本作でもっとも敬愛する人物として、反王室制度を掲げるはずのブレア首相が描かれている。女王弁護でスタッフにブチ切れるブレア首相の言葉には、伝統への畏敬の念があふれている。
ダイアナ元妃を興味本位でパパラッチで追い回し、事故死すれば同情に民意を誘導するマスコミが結局のところ責めを追うべきところ。王室を巻き込んでその責めを回避している様が見えるのは、どこの国も同じ。
豪州留学中、ロータリークラブの例会での乾杯の発声は「Queen」でした。英連邦らしい所作。
振替休日にはうってつけの作品。
■ 札幌劇場にて 札幌上映3日目 ■ 公式サイト
by top_of_kaisya
| 2007-04-30 14:49
| 読/見/観