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【読後感】 会社はだれのものか

会社はだれのものか 岩井 克人 / / 平凡社

会社は誰のために」に似たタイトルです。タイトルは似ていても財界大物と東大教授、実務と机上の違いはいかほどか。

と思ったらさほどの違いはありませんでした。岩井先生の「貨幣論」が出たのが、私が経済学部在学中の頃。講義はよくわからないけどこの本はわかりやすいものでした。

2部構成です。前半は、2005年に出版されただけあって、ライブドアによる株主至上主義を下地に、企業と法人の違いを八百屋と百貨店に置き換え、デパ地下のリンゴを株主だからといって勝手に食べたら捕まるという例えから「会社は株主のもの」という誤解を解いていきます。

後半は3名との対談。前半の先生の理論を、富士ゼロックス小林会長らとの会話から再確認します。3人目は糸井重里。も少し軟らかい話になるかと思ったら意外に硬い。
図書館で借りました
by top_of_kaisya | 2007-04-20 22:40 | 読/見/観