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金曜日の動静/斉藤ファーム・アフタヌーンコンサート

オーマイニュース
今朝7時前、政治ピックアップ記事で掲載されました。留萌で拾った話をまとめたものです。タイトルは「誰が地域経済を助けてくれるの?」。〆の段落はすっごく直されてます。なるほどこういう風に書けばよかったのか、と赤ペン先生を懐かしむ気分。
午前 会長来室。
午後 道庁、協会等市内回り。金曜日の動静/斉藤ファーム・アフタヌーンコンサート_c0032392_18391674.jpg
帰りの一服は、カフェ・ランチ斉藤ファーム。アフタヌーンコンサートを月イチで始めるそうで、今日が1回目。札響のチェロ奏者・荒木均さんが、お店の中央でひとりで弾きます。満席。玄関に椅子を並べるほど。幸い店主さんがカウンターの端に席を作ってくれたので、チェロのすぐ横で聴けました。

帰社。再び会長来室。
咳が止まらないまま週末を迎えます。昨晩のセミナーでもあちこちでゴホゴホ言うてました。流行っているようで♪




誰が地域経済を助けてくれるの?
 残るか去るか--「支庁」の存在で街が変わる北海道事情

 統一地方選投票日まであと3日。各地で選挙カーが候補者の名前を連呼する今週、北海道・留萌市(るもいし)を訪れた。

 北海道知事選では、道州制に絡んだ支庁制度改革も争点のひとつ。すでに昨年、道からは支庁再編の概案が出されている。その案によると、当地・留萌市にある留萌支庁は、地域行政センターに格下げ。稚内市の宗谷支庁と共に、旭川市の上川支庁を改編した「道北支庁」に取り込まれることになる。
 
 現在、道内には14の「支庁」が存在し、都市圏から離れた支庁所在地ほど、地域の重要な産業的役割を担っている。支庁勤務の道職員やその家族だけでも人口の維持に寄与している。

 これら14支庁を6支庁まで減らすのが現行の案。支庁廃止が大きな痛手となる浦河町(日高支庁)や江差町(檜山支庁)では、早くから危機感を募らせ、支庁存続の嘆願を続けている。

 留萌市も、財政的には安穏としていられない。しかし、浦河や江差ほど切迫した雰囲気は伝わらない。おそらく、留萌市内には、大規模な水産会社の本社が置かれているため、それが安心感を喚起しているのではないか、と予想していた。

 ところが、ある団体職員に話を聞くと、私の予想ははずれていた。彼曰く、諦めなのだとか。

 「支庁が無くなれば、職を求めて札幌へ出る」

 支庁廃止がお膝元の地域経済に与える影響はいずこも似ているが、都市圏から離れた浦河と違い、留萌は都市機能の充実した旭川が近くにある。抵抗しても無駄だろうとの諦念が先立つらしい。

 しかしなぜ、旭川ではなく札幌なのか。

 「確かに買い物なら旭川で事足りる。だが働くとなれば、札幌だ。受け皿の容量が段違いだ」

 「留萌にも本社を置いている企業はある。だが、実務機能は札幌に移っている。若者は留萌に残りたくても働き口がみつからない。若年労働力が流出する一方で、残るのは昔から商売をしている年配者だけ。地域経済は先細るばかりだ。地元で働いて、地元に金を落とし、地元で税収が上がる、という単純な構図が描けない」

 札幌一極集中の現象は、ここにもあった。札幌市中央区の有権者数は、前回の統一地方選から格段に増えた。候補者はこれを無党派層と位置付け、票の取り込みに一生懸命だが、手応えが無く苦慮している。

 地方分権、道州制、景気回復--。道内はどこも同じキーワードが焦点だ。

 しかし、片や、地方分権や道州制によって政治力を増し、経済力アップが期待できる拠点都市。片や、拠点都市への一極集中化の加速によって、過疎が進み、経済沈滞が止まらない周辺都市だ。同じ北海道でも、札幌と、留萌とでは、有権者の事情は大きく異なる。

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