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親切なクムジャさん


主演の李英愛さんは「JSA」以来のファンでして
             
 JSA(2000)   春の日は過ぎゆく(2001)    ラスト・プレゼント(2001)
と観てきました。

ところで日本のタレントさんはよく「清純派のイメージから女優として成長したい」とか突然
言い出します。そのままのかわいらしさで充分やっていけるのに。あえて汚れ役を演じても
似合わないのは、やってみるまでもなく。結果、そんな無謀なアップグレードを試みる前のファン
からも見放され、消えていくパターンが多いように思われます。

「JSA」のイ・ヨンエは凛々しい役柄がぴったり。「春の日は過ぎゆく」では年下の男の子を翻弄
するバツイチでしたがこれもなかなか。「ラスト・プレゼント」のけなげな売れない芸人の妻は
これがもっとも似合っていたかも、という路線でした。
ドラマはめったに見ませんがNHKの宮廷モノもよさそうです。
今作は、こうあってほしいという役柄をぶち壊すような作品ですが、救われるのは半分が「親切」
だった役柄を見せてくれていること。出所後でもパティシエの仕事シーンは、清純さがにじみ
出ています。

作品自体ですが、パク・チャヌク監督作品では上述「JSA」のほかにオールド・ボーイを観ました。
復讐モノで定評のある監督です。韓国映画は、復讐モノ・犯罪モノが見応えあり
ます。恋愛モノはどうもダラダラした印象で。別段ああいうことがあって、韓国
恋愛作品はそういう感じの話が多くて、見づらい、というわけではありませんが。
ほんとうは「四月の雪」「私の頭の中の消しゴム」も観たかったのですが、モロ
ああいうことを髣髴とさせる内容なので、間違いなく吐きそう。ひとりで観て
吐いたら困るので米山奨学生で同姓同名の李英愛さんと先日お話したとき
一緒に観に行きましょう、ということになっていたはずなのですが、いまだ実現しないまま順次
上映期間終了。

刑務所モノという分野としても関心がありました。女子刑務所には入ることがないのでよく調べて
いませんが、韓国の、女子刑務所の様子が、あれがリアルなものなら日本のそれとは相当
様相が異なるのでは。出所時に豆腐を食べるのも、乙な風習です。

■映画の日につきユナイテッドシネマ札幌にて
■公式サイトはこちら
 
by top_of_kaisya | 2005-12-01 21:42 | 読/見/観