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【読後感】 サカナとヤクザ

サカナとヤクザ
 ~暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う~

 鈴木智彦/小学館

実話時代」みたいなので本格的な反社の話を読むほどでなくても「週刊ポスト」くらいなら楽しく読めるヤクザ話。そういう時によく登場される著者が、密漁に関わるヤクザを紹介してくれます。
築地での就労体験は、ヤクザ云々を除いてもいいルポ。
ルポといえば、レポ。根室のレポ船のあたりも、戦後の漁師がソ連のドロドロに抗ったり協力したりをよくまとめてます。昭和の気味悪さも伝わります。
元々著者は札幌出身だから、道内話には情報提供の関係でいろいろ隠しても、嘘臭さが漂わないのがいい。
銚子の話で共産党がヤクザへの報復にメディアを使ったのも、今ならネットですぐばれるようなウソ(というか隠蔽)がぽろぽろこぼれて、面白い。

図書館で借りました

by top_of_kaisya | 2020-08-04 22:32 | 読/見/観