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水曜日の動静

午前 7:30、札幌モーニングロータリークラブ例会(センチュリーロイヤルホテル)。

講演は松下電器産業の永久客員・竹山紘一さん。「松下幸之助に学ぶ経営革新」と題し、
経営者の心構えを松下幸之助翁の行き方になぞらえながらお話いただきました。
松下氏は経営の成功の秘訣を尋ねられると「素直な気持ちを持つこと」と答えたといいます。
人・モノ・金が経営の三大資源ですが、これらを松下氏は「社会からの預かり物」とし、私心を
持たずにこれらを動かすことが経営の天命と考えたそうです。また、「日に新た」をモットーに
していたと。社員が案件を出すと、「前回とどこを変えた?」と問うたそうです。この「常に変わる」
という考え方は、養老孟司先生が著書でよく触れている「ヒトが変わらないなんてことはない。
変わらないのは録音したテープなどの情報だけで、ヒトは常に変わっていく」との解剖学者として
の見解に合致しています。松下氏は、破壊から創造へは相当なエネルギーを必要とすることは
わかっていながら、それでも改革のみならず革新には破壊活動が必要と謳っています。そして
成功する人しない人の差は「成功するまでやるか」にかかっている、と。以前にもPHP総研の
社長の松下翁像の講演を聴いたことがありますが、カリスマの語録は興味深いものです。

    一旦出社。出直してさがみ屋会長「お別れの会」(後楽園ホテル)。
お昼 札幌ロータリークラブ例会(グランドホテル)。
午後 中小企業家同友会地区会の幹事会。続いて例会。

過日、同友会事務局担当者から電話がありました。
担当者「今度の例会は、幹事会での社長のご発言をもとに企画しました」
 私  「私の発言?彼女に逃げられて凹んだときの対処法を例会にするの?」
担当者「そんなわけないじゃないですか。もうひとつの方です」
確かに幹事会ではネタをふたつ振りました。もうひとつは父親が代表取締役として会社に残る
ことの弊害について。こちらが採用された模様。
そういうわけで今夜の例会テーマは「事業継承」。題して「何を伝えたいのか。何を引き継ぎたい
のか。 ~会長(親)の視点、社長(子)の視点~」。会長側は小樽の鋳物大手会社会長、
社長側は札幌で理美容院5店舗を展開する3代目がそれぞれ40分程度お話いただき、
質疑応答に移るという進行です。奇しくも「会長」は当社会長とまったくの同い年。引き継いだ
御子息も私と4つ違い。会長が毎日出勤するというのも同じで、興味深く。また「社長」は
「父の外面が家族に見せるものとまるで違う」「当時のリーダーの判断は、今では矛盾」
「採用するのは父、切るのは自分」と、共感するところ多々。殺気を覚えていないだけ私より
よい環境かと。フロア発言では後継社長から「自分は父から何も教わらなかった」という意見も。
これも同じく。帝王学とは死語なのか。株の配分を心配するフロア発言もありました。これとて
当社のように絶対多数を会長が握っているような会社は無いようで、ますます当社の弊害が
浮き彫りになりました。
最後の感想と挨拶は地区会副会長の私の出番。なのですが、議論が盛り上がっちゃって
質問の時間が押せ押せ。終了予定の20時を超えてからの登場となりました。
さんざん時間配分を考えずに質問攻めにしておきながら、私の感想時間を「端折れ」と言われ
なんだかなぁ、元々はこの企画、私の恵まれない環境からの問題提起なんだから、私にもっと
しゃべらせこそすれ、余計な、論点がずれた質問を受け過ぎたからこんなに時間が押したの
ではないか~と思いつつ、〆のあいさつと致します。一番感情的になりやすい私にあいさつ
させる人選自体がまずいのです♪

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週プレサイトより借用余談。今日、立ち寄ったカフェ倫敦館に、雑誌を読みながら寝ている高齢者
(男)がいました。スーツを着こなし、つっかけを履いているところから近所で
働いている方と思われます。私も時々喫茶店で雑誌を読みながらウトウトすることがあるので気持ちはわかります。
が、ご高齢に見えるだけに、ほんとに寝ているのか?と心配にも。
さらに心配なのは、広げている雑誌。週刊プレイボーイです。グラビアを眺め
ながら逝ってしまった、というのは、男子の本懐かもしれません。
うらやましい。でもこの雑誌、記事には結構えげつないところがあります。
政治ネタに偏向が目立つので、最近はグラビアをペラペラ眺めたらおしまいにしてますが
そのほかのページでもオトナが読むには恥ずかしい記事満載の侮れない雑誌です。そんな
ページをたまたま広げたまま逝ってしまわれたとしたら…最近、最期の情景を深く考えるように
なり、最期は美しくありたいものと、そのご高齢の寝顔を見ながらつくづく思ったのでした。