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【芝居】 弘前劇場「家には高い木があった」


冠婚葬祭で親族が集まると、祝い・不幸問わず独特の盛り上がりがあります。
めったに顔を合わせないなら、なおさら。
私のような一人っ子にしてみると、兄弟ならさらにテンションが上がるだろうなぁ、と。
本作の素地は、そこにあります。

なぜ津軽を捨てて札幌という”都会”へ、なる秋田の兄による弟への問いかけに、この劇団が長く主体とする田舎再考が見られます。
本作では再考が”最高”であり、娯楽が無いことを嘆くだけの”田舎者”を糾弾しています。いつになく役者さんの台詞回しに語気の強さ(荒さ)があるので、益々そのように。

個人的には院生役の猪股南さんは、いい。

蕎麦をうまそうに食べ、追加が届かないのを惜しみ、ひとの話を聞くのを忘れるほどうまい漬物に、泣きながら食べる枝豆。
「田舎は、食い物がうまい」。

公式サイト ■ シアターZOOにて
by top_of_kaisya | 2011-06-26 15:52 | 読/見/観