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【お茶】 10月の月釜

9月は地区大会があったので、月釜は久々。
油断して1席目をはずしました。これも久々。
2席目で社中の先輩方と同席。これまた久々。

濃茶席で運んでくださったのが、大会の男子席で御指導いただいた方。下げるのもこの方。奇遇。

薄茶席には、小学生や中学生もお運びに登場。
女子中学生のひとりが、隻腕。
これまで出席してきた月釜では、そういえば初めて。

腕に障害を持つ子は、お茶を習わない。そんなわけない。
もちろん点前は片手で進めなければならないので、先生の指導に工夫が必要になります。
でも点てられるし、飲めます。
足が不自由な昔の宗匠が、立たずに点前ができるようにした話もあります。

リラックマ ちゃわん(和リラックマ)(TK78401) San-Xでは、これまで月釜で障害者に出会わなかったのは。
習っていても月釜に出さないか、出たがらないか、出たがらないだろうと予想するか。
中学生ともなれば、自身の腕に客の視線が集まるのは辛いでしょう。と、周りが慮るか。関係者ではない私のような者でも、そう推測してしまいます。
邪推では、点て出しとはいえ片手で運ぶのは危ないと考えたか。

その邪推を踏まえれば、本席御亭主の英断は素敵。
今日の彼女に、危なっかしさは感じられませんでした。
溌剌とした表情は、薄暗い顔つきが多い月釜に新鮮さを与えてくれます。

正座ができないのを「障害」と捉えれば、立礼は障害を無き物にする工夫。
隻腕でお運びができれば、次はお点前を楽しみたいものです。客として。
 
by top_of_kaisya | 2010-10-24 10:00 | 私的所感