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【映画】 ハート・ロッカー


今年のアカデミー賞、最多9部門にノミネート。
そういう話題がこのところTVでやたらと流れてました。で、流されました。

イラク駐留米軍、爆発物処理班のお話。
国内でも戦時中の不発弾が工事中にみつかって、自衛隊が撤去作業にあたっています。
当然、緊張感はまったく違います。
国内なら、危険なので地域住民に数時間ほど避難を求め、みなさん素直に応じます。
バグダッドでは、逆に集まってきます。その中には、爆弾を操作する者もいるかもしれません。

「あぶない刑事」などドラマではちょくちょく、時限爆弾のコードを汗だくになって切っています。
赤いのか青いのかどっちを切ったらいいんだ!と。切ったら時計が止まって安堵。
そんな刑事ドラマがいかに陳腐か。

”ひとを殺す道具”(取り外した起爆装置やコード)の収集は、本作の奥深いところ。
そのなかに結婚指輪が入っているところも。

埃っぽさと、蝿が飛び交うあたりが、リアル。
ただ、班長に人間味を与え過ぎた感があります。ドラマのような。
なので、リアルさと相殺。

反戦映画としては、米軍がいいひと過ぎて使えません。
そういう兵士もなかにはいるでしょう、程度。
米国自画自賛なら、本作が9部門ノミネートもわかります。所詮は米国のためのアカデミー賞。

公式サイトユナイテッド・シネマ札幌にて
(公開2日目)
 
by top_of_kaisya | 2010-03-07 15:30 | 読/見/観