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【読後感】 胡蝶の灯り

胡蝶の灯り ― 昭和の花街で生きた母と娘
 吉川 千鶴 / 幻冬舎

第3回感動ノンフィクション大賞大賞受賞作。会長の知人だそうです。
戦後、景気の良かった頃の美深の話。

両親の離婚後も近所に父親がいて無頼に振る舞い、母親が経営する飲食店でホステスのお姉さんたちと生活を共にする環境下、同級生やその親からの極端な蔑視に晒される子供時代を思い出しながら綴られています。
骨組みはそうした幼少時分の悩みを主張したかったのでしょうが、会長の世代にとっては高度経済成長の頃を懐かしむのにちょうどよい話題が満載、なのでしょう。たくぎんが力を持っていて、林業が盛んで、役人の接待にどんどんお金を注ぎ込む、すべてが現代と真逆なお話ばかり。

そんなわけで会長が借してくれました。
 
by top_of_kaisya | 2009-08-14 08:37 | 読/見/観