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【映画】 縞模様のパジャマの少年


それほど評判になっているわけではなく、それほど有名な俳優さんが出ているわけではないのに、割とあちこちの映画評で取り上げられて、ことごとく評価が高い作品というのがあります。
本作も、扱いは小さいのに評論家のみなさんを唸らせる形跡が見られました。
共通するのが、最後は残酷、という点。

Rhapsody in White Love Unlimited Orchestra / Polygram主人公は8歳。小学2年あたり。周囲の大人の、なんか隠している雰囲気がなんとなくわかってくる頃合です。
例えは悪いけど、「ウィークエンダー」でバリー・ホワイトの「ラプソディ・イン・ホワイト」が流れると早く寝なさいと急かされ、その理由は開示されなかったのと似ています。今ならネットで簡単に答が出てくるでしょう。小2なら、読めばわかることでしょう。大人に聞くしかなかった時代は、情報量の格差に降参し、畏怖するしかなかったわけです。「11PM」も同様。

話がナチスなので、観客はすべてわかった上で観ています。ドイツ人が敵性語(英語)で作戦会議や家庭内の会話を展開する不自然さはさておき。ただ、彼の父親のナチス内での位置付けは、しばらく曖昧なまま物語が進みます。なんとなくソレっぽさは伝わりますが。

公式サイトさて殆どの映画評論家がジトーっと「残酷」と評したラストですが、ナチスものには珍しい結末なので、やはり痛ましい。

札幌劇場にて
 
by top_of_kaisya | 2009-08-10 20:16 | 読/見/観