人気ブログランキング | 話題のタグを見る

木曜日の動静

高槻のタクシー強盗容疑、
ASAアルバイト従業員を逮捕


 大阪府で6日未明に起きた2件のタクシー強盗事件のうち、高槻市でタクシー運転手の浅田英靖さん(33)が首を切りつけられて軽傷を負った強盗殺人未遂事件で、府警は同日夜、同府茨木市戸伏町の朝日新聞販売所アルバイト従業員、京(きょう)春樹容疑者(24)を強盗殺人未遂容疑で逮捕し、発表した。府警によると、京容疑者は「報道などでタクシー強盗事件が起きているのを知り、同じように金を奪おうと思った」と容疑を認めているという。

 捜査1課の高槻署捜査本部によると、京容疑者は6日午前3時15分ごろ、高槻市奈佐原2丁目の路上で、浅田さんの首の右側1カ所を果物ナイフで切りつけたうえ、乗車料金約2700円を払わずに逃げた疑いが持たれている。
 捜査本部によると、京容疑者は事件当時、抵抗する浅田さんともみ合いになった際、その場を偶然通りかかった男性に目撃され、逃走。京容疑者は逃げる際、自身の名前が記されたクレジットカード数枚や果物ナイフを落としていたという。
 京容疑者には消費者金融などに約200万円の借金があり、家賃も滞納していたという。京容疑者は「タクシーは密室だから金が取れるかもしれないと思った」とも供述。事前に、ニット帽や軍手などを準備していたという。

     ◇

 朝日新聞大阪本社販売局は「新聞販売所(ASA)では、事実を確認次第、解雇する予定です。取引先であるASAのアルバイト従業員が、このような容疑で逮捕されたことを重く受け止めています。従業員・アルバイトの指導の徹底を経営者に強く求めていきます」とのコメントを出した。

【6日付 asahi.com】
朝日新聞社員、器物損壊容疑で逮捕

 元部下の女性の自宅にとめてあった車2台などにペンキをかけたとして、福岡県警小倉南署は7日、朝日新聞福岡本部の管理チーム員、久和英司容疑者(50)=北九州市小倉南区志徳2丁目=を器物損壊容疑で逮捕し、発表した。久和容疑者は「その家に行ったこともない」と否認している、と同署は説明している。

 同署の発表によると、久和容疑者は08年10月13日夜、小倉南区内の女性(36)方の駐車場で、女性と父親(66)のそれぞれの軽乗用車などに、青色のペンキをかけた疑いがある。損害額は計約21万4千円という。
 女性は、久和容疑者が勤務していた関連団体で派遣社員として働いていたことがある。その際「セクハラを受けた」と女性から訴えがあり、朝日新聞社は久和容疑者を停職処分とし、異動させた。
 同署によると、女性宅の防犯カメラに逮捕容疑の事件の様子が映っていたという。

 朝日新聞西部本社広報センターは「重く受け止めています。事実を確認したうえで、厳正に対処します」とのコメントを出した。
【7日付 asahi.com】
障害者割引利用のDM 朝日広告が印刷受注

 障害者団体向けに郵送料が大幅に割り引かれている「低料第3種郵便物」制度が企業の顧客向けダイレクトメール(DM)広告の郵送に悪用されていた問題で、朝日広告社(東京)が08年10月、この制度を使ったDM17万通の広告印刷業務を受注していたことがわかった。同社は関係した社員の処分を検討している。

 取材に対する朝日広告の説明によると、08年10月初め、それまでに取引があったスポーツ関連品販売会社(大阪市)のDM発送にあたり、制度の対象となる定期刊行物の発行団体を紹介。その後、封筒や広告の印刷業務を受注して納品した。この取引で朝日広告は370万円を売り上げ、20万円の利益があったという。
 スポーツ関連品販売会社はこの時期、大手印刷・通販会社「ウイルコ」を通じてDM広告を出す予定だったが、朝日新聞の報道でウイルコが制度の利用を中止したためこの取引が成立した、と朝日広告は説明している。
 「低料第3種」は本来、障害者団体が発行する刊行物の8割以上が有料で購読されていることを前提にしている。このため、通常、1通80円はかかる封書の郵便料金が8円と格安になっているが、郵送先が有料の購読者でないなら悪用となる。
 この点について朝日広告は「広告主から定期刊行物の有償購読者と聞いている」としながらも、その確認はしなかったという。これに対し、定期刊行物の発行団体関係者は「郵送先は朝日広告側が用意した」としている。

 朝日広告は、朝日新聞が約3割の株を所有する関連会社


 朝日広告社の話 低料第3種郵便が社会的に問題視されている状況の中、発行団体の紹介及び発送物の印刷業務にかかわったことは誠に遺憾です。社内規定に沿って関係者の処分を行うと共に、社内体制の見直しを行い、コンプライアンスの一層の強化に努めます。
【8日付 asahi.com】
新年早々慌しい会社です。
6日は相変わらずの「販売店のことはよく知らないけどウチの新聞を配っているところだから謝罪しておこう」。
7日は、今話題の派遣社員。
気の毒な派遣の女性に追い討ちをかけるようにセクハラ。さらに逆ギレで車にペンキ。朝日人の面目躍如。
8日は、昨年来率先して暴いてきた不正を見事に関連会社がやっちゃってたというオチ。

我々は不祥事があれば、指名停止を食らいます。
昨年末には、1社のミスで協同組合自体が指名停止になりました。
新聞はその点、言論の自由があっていいですね。
販売店従業員がお金に困って強盗しても、明日の朝日新聞は「格差社会に問題がある」。
派遣社員にセクハラの末、車にペンキぶっかけても、明日の朝日新聞は「派遣はかわいそう」。
身障者のための制度を悪用しても、明日の朝日新聞は「誰のための制度か」。

にほんブログ村 経営ブログ 二代目社長へ業務停止が憲法上ありえないなら、発行自粛はどうでしょう。1日くらい。どうせどうでもいい日に勝手に休刊日を設けているのだし。書いてる記者も書きづらいでしょうに。
早朝 座禅。
マイナス7度の外から急に温かい部屋に入って座禅を組むと、眠くなります。
午前 会長来室。顧問から出張報告。
お昼 ロータリークラブ例会。
新年の経済講演は、北大大学院経済学研究科の井上久志教授にお願いしました。
午後 桑園駅など数箇所立ち寄り、帰社。部門長会議。
ところで本日早朝、オーマイニュースから「Oh!MyLife」にリニューアルして初めて掲載されました。
『「私はうつ」と言いたがる人たち』の書評です。このあいだの焼き直しです。オーマイから依頼のあった書評は締め切りまであと10日あるので、その前に1本書いてみようかと。
でもオーマイニュースと違って、市民記者同士のやりとりはできないし、閲覧数もわからないし、原稿料も殆ど無いようなもの。



『「私はうつ」と言いたがる人たち』
「私はうつ」と言いたがる人たち(PHP研究所) 心の風邪ほど治したがらない

 中嶋聡氏の「「心の傷」は言ったもん勝ち」(新潮新書)など、精神科医が最近、憂いている。「うつですね」と診断して欲しい人がそれほど増えているらしい。

 本書はそんな傾向を、噛み砕くように解説している。

 マスコミに登場する機会が多い著者である。媒体で引用されたコメントの本質がどこにあるのかを探る意味でも本書は有用である。

 診断書を勝ち取れば、会社を休める。休職期間に留学や旅行、レジャーはもちろん、復職後は希望部署への異動も有利に……。というのは大企業にしかない通らない道理で、中小零細企業ではいまだに解雇につながる危険性をはらんでいる。

 著者は相当、気を使って書いているようすがうかがえる。誤解を招かぬよう、慎重に……。それほどこの話題は、抗議につながりやすいのだろう。自分がうつだと信じ込んでいる人々から届くクレームが、尋常ではないであろうことは想像できる。それをよく知っているのが、患者と日々対面する著者のような精神科医だ。

 ブログやmixiで、安易に自らの病状を披瀝し、同情を誘っている人が多い、という現実も紹介している。完治が喜ばしいことどころか、治れば己のアイデンティティが崩壊してしまうと心配し、なかなか治療に取り組まないという心情も見通している。

 一方で「実際に闘病している患者さんもいる」という断り書きも忘れない。それが、読み手には煩わしくも思える。注釈を端折ればこの新書、半分の分量で済むのでは?

 古い話で恐縮だが、江口寿史氏が描いた漫画「すすめ!!パイレーツ」に、稲刈真青なるキャラクターがいた。プロ野球選手なのだが、沖田総司をリスペクトしている。いつも顔色を悪くし、喀血しないと気が済まない。草刈正雄を文字るくらい顔はいいので、そんな病弱な自分に酔いしれている。

 思えばこのキャラは、時代を先取りしていたのかもしれない。

 うつ病が流行り過ぎて、最近では価値が下がってきたらしい。次なる病は、線維筋痛症が注目されている。これも本当に苦しんでいるひとと、自分はそうではないのかと思い込んでいるひととの境界が難しい。

 そして当然、これに本当に苦しんでいる患者さんへの配慮は忘れない。著者も大変だ。

「私はうつ」と言いたがる人たち
香山リカ
PHP研究所
2008年7月15日発売
定価735円(税込み)
200ページ