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【読後感】 暴走する「地球温暖化」論

暴走する「地球温暖化」論 ― 洗脳・煽動・歪曲の数々
 武田 邦彦 + 池田 清彦 + 渡辺 正 + 薬師院 仁志 + 山形 浩生 + 伊藤 公紀 + 岩瀬 正則 / / 文藝春秋

市の環境保全協議会で部会長を仰せ付かると、とりあえず環境問題が存在しないとは絶対言えないし、少なからずはあるハズだし、あると思うのね。
本書でも中央省庁やら科研やらの予算がついた御用学者がほんとのことを言わないし、気付いても補助金をもらえなくなるから言えない背景について触れています。

それほどのスケールと違って私が持ち出した提言は、チャリでCO2削減だから、市民どころか小市民な話。同じ部会でも省エネルギー住宅とか緑化によるヒートアイランド現象対策とか重厚なテーマを討議しているのに。
それでも話題はすべて実行に移せそうな範囲。地球規模といえなくとも多少温暖化対策に寄与するかな、と。そういう問題意識を喚起し、解決策を協議する場として有意義だから、6次も続いてきたのでしょう。

環境NGOや市民団体のなかには、地球規模どころか宇宙規模な話を展開するところもあって、できなければ人類は明日にでも死滅するかのような勢い。イデオロギーが先行しちゃうから、捕鯨反対でも手段を選ばないヤカラが登場します。
その点では、市民の目線で語り合える協議会にはどんどん提言を続けてほしいものです。

その前提には、環境問題が存在するのだけど。

海水が上がって島が沈んでしまうのが地球温暖化によるものなのか。てゆうかほんとに沈むのか。そもそも温暖化してるのか。
本書では片っ端から疑問を呈していきます。反論の余地はもちろんあるのでしょうけど、本書の疑問解決のための根拠は示せそうにも。で、最終的には感情論でぶつかってくる、というのも本書では予測しています。

不都合な真実」は、本書を読んでから観るとよくわかります。
図書館で借りました
by top_of_kaisya | 2008-08-01 12:00 | 読/見/観