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水曜日の動静

先週からお騒がせのミートホープ社の牛肉ミンチ偽装事件。昨日はとうとう70人の全員解雇の表明に至ってしまいました。
同社の田中社長がロータリークラブの会員ということは早々に広まり、昨晩から全国ロータリアンインターネット協議会のメーリングリストでも議論のネタになっています。
職業を通しての社会奉仕を任じるロータリーにおいて、こうした職業倫理に反する会員がいたことは少なからず衝撃を与えています。
さて、そのロータリーですが、綱領以上に会員に親しまれている「四つのテスト」があります。
言行はこれに照らしてから
1) 真実かどうか
2) みんなに公平か
3) 好意と友情を深めるか
4) みんなのためになるかどうか
1931年、米国・シカゴロータリークラブ会員だったハーバート・テーラーが企業の再建を任された際、考案した経営理念です。その後、その会社は再建を果たし、「四つのテスト」は世界中のロータリークラブに広まることになります。日本ではパネルにして新入会員に入会記念品として贈っているクラブも多いようです(先日の朝礼見学では事業所内にそのパネルを飾っている会社がありました : 下段参照)。

惜しむらくは田中社長、ロータリー入会以来20年経つベテランで、会長も経験している方です。近年、無理な会員増強で無理矢理入らされた感の強い会員が増えましたが、20年前といえばロータリーはまだまだステータスを保ち、志の高い方が多かった時代。田中社長は「四つのテスト」を通じてなお、偽装を続けようとしたのなら、残念です。
午前 今月の支払についての報告。会長来室。
    社長室に蜂乱入。通りかかった設計部長に駆除してもらう。
お昼 ある団体事務局。
ここのボスからの依頼をお手伝いすることになり、その成果品を届けに行きました。もちろん無償。お忙しい方が、わざわざ当社に来てのお願い。とはいえおやすい御用。
ところが、事務局へ行っても挨拶は無し。こちらのトップに依頼されたので届けに来ましたといっても反応薄い。
こういうことは、よくあります。トップ営業で物事がスムーズに回ればと、社長や団体の長がお願いに走り回ります。「あなたにお願いされては断れない」と、頼まれた側は依頼をこなします。なのに肝心のその会社・団体の職員が反応悪い。おたくのボスの依頼で持ってきたんだけど、と言っても「はぁ、そうですか」。これではトップ営業も報われない。それどころかトップの面目まるつぶれ。気をつけたいものです。
午後 中小企業庁・公正取引委員会主催 下請取引適正化特別推進講習会
    (ホテル札幌ガーデンパレス)。
朝刊が独禁法の強化で喧しい折、公取さん絶好調です。
今日の講習会の本論である下請けいじめやダンピングには切り込まないで、課徴金引き上げなど「強すぎる公取委」にご執心。
それでも審判制度は見直してもらいたいもの。検察も裁判官も公取、では申し開きのしようがない。
    帰社。会長懇談。営業部長と打合せ。
オーマイニュース
今朝5時掲載。「他社では朝礼で何やってるのだろう」。久々サブトップ。ちょうど1週間前の中小企業家同友会地区例会の話です。




他社では朝礼で何やってるのだろう
 各社の朝礼をビデオで見せ合った

他社の朝礼風景 6月の北海道の朝は、すがすがしい。ただ、日によってはまだ寒い。

 さて、多くの会社の1日は、朝礼から始まるだろう。だが内容は、千差万別。100社あれば100通りの朝礼がある。

 社長が考案した独自の朝礼もあれば、経済関係書籍の助言を取り入れた会社もあろう。毎日、会社によっては毎週、朝礼を繰り返しているうちに、その会社の社風になじんだ朝礼に仕上がっていく。

 そんな朝礼だが、他社ではどんなことを行っているか、が気になる。しかし、興味はあってものぞき見る機会は少ない。

 そこで北海道中小企業家同友会札幌支部の中央西地区会では、会員企業の朝礼を見せ合うという例会を企画した。

 記者は、この地区会の副会長を仰せつかっている。じつは記者が経営する会社では創業以来、朝礼を行っていない。先代社長が何を考えて朝礼を行わなかったのかはうかがい知ることができないが、社内LANが充実した現在の環境下では、単純な伝達事項くらいならパソコン上で処理できる。他社でもそうだろう。

 それでも一般的に、始業前に集まる「朝礼」の習慣が廃れないのは、それだけ朝礼に必要性を感じているからに違いない。それを知りたいと思ったのが、この企画を発案したきっかけだった。

 数年前にも朝礼訪問という形で他社の朝礼を見学する機会があった。ただ、残念なことに私はこのとき、日程が合わず参加できなかった。今回も他社訪問を検討していたところ、「ビデオカメラで数社の朝礼を収録して編集し、昼間に見てはどうか」という案が出た。

 なるほど、これなら見られる側は見学者の目を気にせず朝礼ができる。見学する側も早朝、行き慣れていない他社に集まる必要がない。

 3社が収録に応じてくれた。10分ずつに編集、30分にまとめる。この30分のビデオを見たあと、感想や自社の朝礼紹介などをひととおり聞いた。

 「ウチは職人を多く抱えているが、彼らが朝礼を面倒臭がって」

と悩みを打ち明ける社長がいた。多分、当社の先代もその思いから朝礼をしなかったものと推測できる。

 人前で話す機会の提供という、社員研修としての位置付けも多く聞かれた。

 フジテレビ系で放映中の「ごきげんよう」で使われる大きなサイコロよろしく、お題をその場で与えられ、即興で話をまとめる訓練をしている会社もあった。

 それぞれに工夫があっておもしろい。訓示も毎回ネタを探さねばならず、社長自身にとってもよいトレーニングになっている様子だ。

 「結局、社員同士顔を合わせなければ意思の疎通は難しい、ってことだな。メールやパソコンに慣れ親しんだ若い社員にとっては煩わしい儀式かもしれないけど」。

 IT関連の社長がそういうのだから間違いなさそうだ。