週末の過ごし方

オーマイニュース
11日にリニューアルされて以来、初掲載。
今朝8時、サブトップ(上から3段目)に載りましたが、記事を閲覧しようとするとパスワードを求められるわ、画像は表示されないわ。
画像は、写メが採用されました。これも初。どのように載っているか楽しみだったのですが、リニューアル後は何かと不具合の多いOhmyNewsでございます。
記事は「古い牛舎のカフェでチェロを聴く」。6日にカフェ・ランチ斉藤ファームで開催されたアフタヌーンコンサートについてです。新分類では「カルチャー」の音楽記事扱い。まさか自分が音楽について書けるとは(照)




古い牛舎のカフェでチェロを聴く
 クラシックファンの裾野を拡げる地道な取り組み

 札幌市内のカフェ、「カフェ・ランチ斉藤ファーム」。ここで4月6日午後、コンサートが開かれた。

旧三谷牧場外観(撮影:矢橋 潤一郎) 斉藤ファームは以前、牧場の牛舎だった。市街地が拡大し、周辺に大型スーパーやマンションが立ち並ぶなか、取り残されたように明治の入植当時そのままの姿をとどめている。この貴重な建物は、市の「都市景観重要建築物」に指定された。木造、高い天井、薄暗い店内。そこで飲むコーヒーはおいしい。食事も人気だ。

 その斉藤ファームがこのたび、店内でのコンサートを企画した。初回の今日は、札幌交響楽団(札響)のチェロ奏者・荒木均さん。

 店の中央で1人、チェロを奏でる。「どうぞご歓談を。音楽が聴こえるな、という感じで聴いてもらえれば」と謙虚なあいさつから始まった。

  高い天井や古い木材がクラシック音楽にどれだけの効果があるのか、素人の私には見当がつかない。薄暗いなかでチェロに照明が当たる光景は、素直にかっこいいと思う。一方で、客や店員が傍らを通り、カウンターではコーヒー豆を挽く音が響く。

チェロ奏者(撮影:矢橋 潤一郎) チェロ奏者は、バックグラウンドに徹(てっ)していた。私のようにチェロを聴きに来た客も多く、満席。急きょ、玄関にいすを用意していた。たまたま来てみたらチェロを弾いていた、という客も多かったのだろう。

 かつての札響は、プライドが高かった。「出前演奏なんてとんでもない。高尚なクラシックは相応の設備が整ったホールで聴くものだ」との姿勢は、時として市民の反感を買った。意識の変化、楽団財務の事情もあり、今やカフェのにぎわいのなかでも弾いてくれるようになった。

 多様なメディアのおかげで、一般にもクラシックが身近なものになりつつある。市民コンサートが増えて、クラシックに接する機会が多くなれば、ファンも増え、楽団の経営も安定する。もちろんコンサートホールで聴くクラシックは、それなりのマナーが必要だ。札幌にはクラシック音楽専用ホールとして作られた「Kitara」が順調に稼働している。身近になったクラシックを本格的に聴いてみたくなったファンにはうれしい施設だ。

 レナード・バーンスタインの提唱によるパシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)は1990年の開始以来、札幌を主会場としている。今夏も世界中から奏者が集まり、市内には穏やかな音色が流れる。クラシックが一過性のブームではなく、市民に定着するためには、横柄なプライドではなく、低い敷居が必要。できれば敷居自体、無い方がいい。まさにバリアフリーで。

 カフェコンサートがその一助になれば、たとえ雑踏のなかでの演奏でもチェロ奏者はやりがいを見いだせるであろう。香り高いコーヒーに、バッハの無伴奏チェロ組曲で、金曜の午後を満喫した客は確実にファンになったはずだ。
 
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by top_of_kaisya | 2007-04-15 08:39 | 社長の孤独な仕事 | Trackback | Comments(0)
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