木曜日の動静/憤慨

朝っぱらから腹立たしいやら馬鹿馬鹿しいやら。

昨日、手元に届いた積算書。エクセルをプリントアウトしただけの紙。その数字をもって、入れ札とする、と。出張中の営業担当に電話をかければ「金額は聞いていない」。社内で技術担当をつかまえれば「営業から赤字を出さない金額に、と言われた」。しかも積算の実務自体は営業サイドで行っているので、技術サイドは「赤字にしない」という方針のみを提示している。

「黒字にしよう」という方針を出すのは、社長である私の仕事。それをどう実現するかが社員の仕事。その金額で落札できるのか尋ねれば、営業も技術も「落ちないでしょうなぁ」。他人事かよ。
落札できるようにがんばるのが、営業の腕の見せ所。利益を出せるよう工夫するのが、技術の手腕。会社の両輪である両者が、端から仕事をやる気が無いときた。そんな連中に私はどうやって給料を払えばいいのか。

営業担当が出張を取り止めて今朝、出社してきた。申し開きをするのかと思いきや「取ってきた業務が赤字になると自分が責められる」「社長の方こそ陰でこそこそ悪口言うな」ときた。申し開きどころか、開き直りだ。

彼の言うところを指摘しておこう。
責任論では、彼の報酬には一切手をつけていない。私は、昨年度の赤字責任に対して自らに報酬1年間50%カットを課した。同じ代表取締役の会長への報酬さえ現状維持。
トップとして苦言は呈する。当たり前のことだろう。責任論にまで踏み込んでいないだけでも恩情だ。
2点目。陰でこそこそ。彼らが私に隠れてこそこそと申し合わせているのはすでにわかっている。その証拠に、私への進言が彼を含め複数社員から異口同音に伝わってくる。見え見え過ぎて聞くだけで時間の無駄だが、形だけは社長への進言として受けていた。が、私はこそこそしたことは無い。彼から「会議室で話しましょう」と言われても、オープンスペースである私のブースでの協議を貫いた。フロアに座る社員にはまる聞こえ。時として罵声や怒声も聞こえる。だが、個人情報ではない限り、逆に共有した方がよい物件情報もある。私の社長としての本気ぶりも垣間見せられたかとも思っていた。

彼は、社内他者への批判は舌鋒鋭く、よく部門長に対し「資料として提示しろ」などとやり合っていた。その手法には共感したものだが、いざ、彼に要求すると出てこない。
昨年来、当社批判があちこちで上がっていると、ことあるごとに注進してきた。ではどこの誰がそんな根も葉も無い話をしているのか、と聞けば、答えない。それでもしつこく言い続けるので「あなたが部門長に言ってきたように、あなたも私にメモでいいので誰が何を言ったかを書いてください。それをもとに私からその会社の社長に申し入れます」と言ったら、以来パッタリその話題が出なくなった。

彼も、昨日の幹部も懸案事項が起こるとまず「社長にも言ってるけどさぁ、会社が悪いんだよ」が常套句。「会社」というのは、つまり社長である私を指しているわけだ。いち社員が面と向かって社長を痛罵する。なんて風通しのいい会社なんでしょう。こうまで社長がなめられる会社ってのは、どんなものかね。前の社長にもそんな不遜な態度で臨んでいたわけではあるまい。

「イエスマンばかりの会社は経営に悪影響を及ぼす」とはよくビジネス書に出てくる文句。そんなイエスマンがいたら、欲しい。
設備投資・交際費・日当旅費の仮払い・精算。毎日、金が出て行く。入金があればいいが、経理上不足が生じれば私財を投じる。給料を捻出するためには自分の給料も減らす。でも彼らには、会社に利益をもたらそうという気概が無い。

それでも労働者としての彼らの権利は守られ
それでも私は彼らに給料をあげなければならない。

午前 会長。その直後に上述の件で、怒鳴る。その後昼まで来客相次ぐ。
お昼 ロータリークラブ例会。
午後 帰社。部長、常務と明日の出張について打合せ。上述の件で彼から改めて申し開き。
    外出。新規事業について関係者と協議。帰社。

昨晩の福引き司会では、ホテルの顔見知りの職員さんから「はじけてましたねぇ~」と評されるほどしゃべりまくり、今日は朝から怒鳴りまくり、で、夜になって喉が痛い。
オーマイニュース
昨日、OhmyNewsの件を書いたばかりですが、今朝8時、3本目が掲載されました。今回は書評です。本掲載としては2本目。ちょうどひと月前に出稿したもの。奇しくもこの書評が採用されるとはタイミングのよい。




『倒産社長、復活列伝』 三浦紀夫著
◇読者レビュー◇ 倒産したら社長はどうなる?

 私は札幌で中小企業を経営しています。ビジネス書や経営指南の類の本は読みません。おおかたが独善的に思えるからです。

 読んで感銘を受ける経営者もいるでしょう。だからこそ書店は、ビジネス書の品ぞろえを充実させています。しかしその多くは、「こうすれば業績が伸びる」、「これで社員のやる気が出る」と大風呂敷を広げる割に、ありきたりの話や、「それでもうかれば苦労するかよ」と思える内容で終わります。著者が経営をアドバイスするだけで実際に経営したことがなかったり、経営者の著書だったとしても、成功してしまった社長だったり、が大半です。それが独善的になる要因なのではないか、と思います。経営コンサルタントも結局は他人(ひと)事、勝ち組はなんとでも言えます。私個人が抱える問題にヒントを与えてくれるビジネス書には、出会ったことがありません。

 本書に関心があったのは、成功者とは真逆の経営者を、やはり倒産経験のある著者が取材しているところ。厳密に言えばいったん成功をおさめながらも倒産の憂き目にあい、そこから「復活」した方々。

 倒産の仕方もさまざま。これも厳密に言えば、倒産ではなく事業譲渡などを含んでいるため、全員が悲惨な生活に追い込まれたわけではありません。なお、この「倒産 = 悲惨」という図式自体が先入観であることも本書で著されています。

 とはいえ、結局は「復活」した社長たちの話。現在は再び社長業に就いていたり作家や議員になったりと、多様な仕事に行き着いていますが、倒産したころを懐かしめるほどに「復活」しています。みなさん失敗しても前向きにとらえているのが共通点と言えるでしょう。これこそ「復活」できる資質なのではないでしょうか。ほとんどの失敗経営者が、寂しい晩年を過ごすのも事実。中には、死を選んでしまう人もいます。その点で、先述の成功者の弁と似た読後感に見舞われます。結果オーライなのではないか? と。

 家族が支えてくれた、死ぬ間際にパチンコをしたら当たった、友人が資金を援助してくれた、など、復活の要素もドラマチック。読み物としてはとても楽しめます。でも経営者としては一度たりとも倒産したくないし、倒産が怖いから、「メタボリック」なぜい肉20kgと引き換えにがんばっているのです。

草思社
2006年
定価1470円
B6・232ページ
©2007 OhmyNews
 
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by top_of_kaisya | 2007-01-11 20:21 | 社長の孤独な仕事 | Trackback | Comments(4)
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Commented by ちくぜん37期 at 2007-01-11 11:59 x
・・・前回書き込み同様で申し訳ありませんが、お気持ち十分理解できます。
Commented by sono at 2007-01-11 12:32 x
私も、以前父からクリニックの経営を受け継いだ時に同じことが多々ありました。

前は、これでよかったのに。。。。。とか、陰口はいっぱいありました。

若い子達は、これ見よがしに聞こえるように言う。

本当に、職員は他人事的な行動が多いです。

私も、心労で倒れたことがあります。

心中お察し申し上げます。
Commented by top_of_kaisya at 2007-01-11 20:10
ほんまに経営者の気持ちは経営者になってみなくちゃわからないものよね…

てゆうか、それ以前の問題!社会人としてどうなってんだ!!

…すいません。取り乱しております…
Commented by みつ at 2007-01-12 01:27 x
僕も、立派なサラリーマン(サボリーマン)ですが、
社員Aさん。
ぶちぶちいうなら辞めちゃえばとおもいます。
会社がダメという前に、
ダメだと思う会社にいる自分がダメときづくことができるか?
そこに、残るなら、きちんと会社を変えようとアクションをするか?
どちらかしか、方法はないと思いますが。

ということで、僕は会社を辞めることにしました。

義務を果たさず権利を主張する。
最近の給食費未払いなどと同じですね。