火曜日の動静

14日の日経新聞の連載記事「企業浮沈 ―9月中間決算から」は、プラント業界首位の日揮千代田化工建設が経常利益で上回った件について。タイトルも「プラント集中で”復活”」。千代建副社長は「経営再建の過程で選択と集中を進めた。売り上げ規模を追わず、利益率の改善を追及してきた」と述べています。
世界規模で様々な分野の業務を扱う巨大企業ですから、選択するにも選ぶものはたくさんあります。中小企業は本業一本で勝負しているところが大半。選ぶまでもなく、本業を貫くか、業種転換(新規分野参入)か、さもなくば廃業。
そこまで悲観するのもナニなので、我が社に置き換えてこのコメントからなにがしかの経営のヒントを得たいものです。
経済ニュースで最近よく出てくる「選択と集中」。同日発表された東芝による東芝EMIの株式売却もその一環です。当社は、設計部門で構造物からの撤退を今年始めに行いました。次年度からは急傾斜分野もはずれます。これがいわば「選択」にあたります。一方の「集中」では、航空レーザ計測に経営資源の投入を目論んでいます。また営業種目を絞った設計部門で現状扱っている技術こそ「集中」といえます。さらに台帳業務など既存の得意分野を維持する「選択」もあります。

もう一点、コメントから汲み取りたいのが「売上規模を追わず、利益率改善を追及」。次年度当社の最大の課題は、本業での単年度黒字です。かつての丼勘定は、通用しない世の中になりました。なんてことは若い社員には当然のこと、何をいまさらと聞こえるでしょうが、年配者ほどあの古き良き時代を脱しきれない様子。「この仕事で損をしても次の仕事で主幹が面倒見てくれるから」なんて台詞は官製談合が通っていた時代の話。今や損した仕事の次が無い、損しっぱなし、損した者が馬鹿を見る時代。その過渡期を見極められなかったかつての営業担当役員による大赤字がようやく解消されます。地味ながらも利益を出せる企業体質を、次年度は目指します。
午前 社内打合せ。来客。
午後 会計事務所担当者来社。決算について。
余談ですが、上記の日揮。就職活動でセミナーを受けたことがあります。プラント事業に関心がありまして。ところが当時の迂闊な就活(当時はこんな風に略しませんでしたが)のこと、競合する企業で千代建がある、ということを勉強していませんでした。最終的に内定をもらった商社でもプラントに携わりたいとの意思表示をしていました。もしその部門に配属されていたらちゃんと仕事できていたのかなぁ、と日経新聞の難しい記事を読みながら時々思います。
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by top_of_kaisya | 2006-12-19 18:06 | 社長の孤独な仕事 | Trackback | Comments(4)
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Commented by ちくぜん37期 at 2006-12-19 15:47 x
当社が今年、合併(正式には営業譲渡)を敢行したことは以前、お話しましたね。当社よりも老舗会社(前社長の息子さんで3代目・私は2代目)で、業界では当社よりもずっと名前の通っていたのですが、先代同士、そして息子同士で同意し、非常にスムーズな合併でした。
共に、現状ではいけないという危機意識が合致したからこそ成り立ったと思います。
ただし、固定資産や経費の負担増に比例して売上は伸びず、やはり公共依存では今後の展開は難しいです。

来年は、今度は更なる一手として同業他社との業務提携なども視野に入れております。
Commented by top_of_kaisya at 2006-12-19 16:27
同業他社との業務提携ですか。当社も同じ測量業界ながら異なる分野を得意とするもの同士で新技術を開発しました。
←左の「北海道建設技術センター」からリンクしています。
あとはこれをどうやって営業ベースに乗せるか、です。
Commented by みつ at 2006-12-19 16:29 x
大学時代化学工学を専攻していた僕ですが、
プラント系に
ほんとうに同期や先輩、後輩が入社しております。

僕らが就職した直後は、株価の下落も激しく、
いつもボヤキを聞いておりましたが、
プラント業界も完全復活ということでしょうか?
Commented by top_of_kaisya at 2006-12-19 17:39
調子いいらしいですよ、プラント。と日経新聞には書いてました♪