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【読後感】 スカトロジー大全

スカトロジー大全
   ジョン・G・ボーク 著 + ルイス・P・カプラン 編 / 青弓社

連休最終日、敬老の日に読むにはうってつけの一冊。
95年の本ですが、古本ではありません。東京在住当時、新宿・紀伊國屋書店のバーゲン(?)で購入しました。「新古本」とでもいうのでしょうか。
図書館で借りた本はまだあるのですが、あえて10年も寝かせていた積読の山から抜いてきたのは、強姦→マゾ→スカトロで締めくくろうかと。

積読というくらいですから、初めて読みます。読んでみれば意外にまともな本でした。元々が1891年刊行の「各国の糞尿の祭式」という本で、100年経って編集し直したもの、ということも知りませんでした。序文が1913年にフロイトによって書かれていることでも、同書の評価の高さが窺えます。

いわゆる性愛的なスカトロは殆ど登場しません。昨日読んだ本の方がよほど取り扱っています。
民俗学・宗教の視点で排泄物を取り上げています。訳文ですし、学術的ですので淡々と書かれてます。その分、生々しいです。まだ性愛的に描いてくれた方が軽傷で済むかも。想像すると臭いも漂いそうなので、字面を追うことに集中しました。今日はフルーツケーキファクトリー円山店が敬老の日につき10%オフ。カシスチョコを食べながらで、口中も爽やかに。

ダライ・ラマの排泄物を乾燥させたものを崇拝する話も登場します。昨日読んだ本にもフェチとは何か、で事例紹介されていました。聖職者の身につけていたものや排泄したものを崇めるのと、性的犯罪者が集めるものとの違い、です。

食糞といえば筒井康隆作「最高級有機質肥料」(「ベトナム観光公社」に収録)。中学生の時、塾の先生が面白いからと貸してくれたのですが、15歳が読む作品ではなかったとつくづく思います。
 
by top_of_kaisya | 2006-09-18 19:57 | 読/見/観