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【読後感】 真っ当な日本人の育て方

真っ当な日本人の育て方 田下 昌明 / 新潮選書

紀子さま、男のお子さまご出産おめでとうございます。
天皇皇后両陛下が札幌御滞在中の折、御目出度い事の御裾分けを頂戴した気分です。

帝王切開予定日に合わせて読み始めたつもりはありませんが、昨晩読み終わり、夜が明ければご出産のニュース。タイミングの良さに我ながら驚きました。

著者の田下先生とは、産経新聞道内購読者の集まりでよくご一緒します。初めの頃は誰が誰だかわからないので、先生のお隣で賑やかに談笑していたものです。同紙連載の「解答乱麻」の執筆者ということには、後に気付きました。

その先生の著書の発売は、先月27日(日)付北海道新聞の書評で知りました。
同じ日の産経紙上でも紹介されていましたが、産経の北海道での配達は半日遅れが前提。特に日曜日分は、月曜の朝に届きます。
尊敬する田下先生の最新著作、これは入手せねばと、日曜、早速書店に走りました。が見当たりません。日曜だし、書評掲載当日だし、性急過ぎたか、と日を改めてなにわ書房へ。
道内在住著者の本は、道内の書店が強い、かと。ところが、置いてません。店員さんに聞くと、新潮選書自体の入荷が限られていると、書棚を見せてくれました。書店経営の現状を垣間見た思いです。系列のリーブルなにわに問い合わせてもらっても、置いてない、と。

産経号外拝借中それなら大手だ。紀伊國屋札幌本店なら品揃え豊富。ところが、ここにも無い。尋ねるとオーロラタウン店には1冊あるとのこと。取り置きしてもらい、地下街へ。ようやく購入に辿り着いた次第です。
新書ブームのなか、書店として選書を置くことに消極的になっているのか、とか、いろいろ邪推してしまいます。が、そこは旭川在住の方の最新著書。しかも道内圧倒的シェアを誇る道新が書評で紹介した本。札幌の主だった書店に置いていないという姿勢には疑問を感じます。

結婚もしたことのない私が子育ての本を読むのもどうかとは思います。将来のため、という目的も見出せます。が、本書の醍醐味は、やはり立派な日本人を育てる、という観点です。本書が道民に多く読まれれば、道民の偏った国民意識も改まることでしょう。
なにより、我が子がもし近々に誕生するようなことがあれば、病気だろうと元気だろうと、田下先生には見て(診て)いただきたいものです。
 
by top_of_kaisya | 2006-09-06 08:58 | 読/見/観