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【読後感】 「自虐史観」の病理

「自虐史観」の病理 藤岡 信勝 / 文藝春秋

ずいぶん以前に古書店で購入。積読の山の一部と化してました。とりあえず最近購入した本はすべて読んだので、その山からこの1冊を抜いてみました。古書店で買って、さらに積んでいたのですから、古さに磨きがかかってます。97年9月1日発行ですから、ちょうど9年前。しかも例によって、その間に文庫化されているので、古本とはいえ高くついてます。

本書は、藤岡先生が「世界」や「正論」などの一般誌のほか、教育関係の専門誌で執筆されたものをまとめています。論理が一貫し、内容も重複しているところが当然多々あります。そのため、かえって理解度が進みます。

産経新聞を購読し、常々「従軍」慰安婦等の記述に違和感を覚えている側にすれば、再確認の本です。どちらともつかず、ただ朝日道新から垂れ流される記事を読んで「へぇ、そうなのか」と漠然と考えている人々にこそ、一読されたいもの。歴史改竄のひとつひとつを論破しているので、いかに不当で姑息な手段を使って日本の教育に揺さぶりをかけているか、正義感の強い方が読むと憤り激しくなることでしょう。
 
by top_of_kaisya | 2006-08-27 17:56 | 読/見/観