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【映画】 ブラック・ブレッド


ブレッドです。ブラッドではなく。最近のタイトルにはよく○○ブラッドというのが安易につけられる傾向があって、またか、と。観る寸前で気付きました。黒パンか白パンか、というところで、あぁブレッドか。だから英語タイトルそのままはややこしい。血かパンか、日本語に替えればわかりやすいのに。

スペインの抵抗運動は「サルバドールの朝」まで至るわけですが、処刑方法は同じなのか、というのが本作でチラっと映ります。
本作は処刑されました、で終わってますが、サルバドールの方で詳細を説明されているので、いやでも思い浮かべます。

類似作では「ペーパーバード」。
子供目線では同じです。

冒頭の殺害シーン。中盤には去勢もあります。痛いです。
オトナのイヤなところを子供がなんとなく察知していきます。
一方、不発弾で手を吹き飛ばされたいとこを「指なし女」、寡婦が村の男と仲良くするのをもって「娼婦の家系」など、普段の生活では聞かれない言葉が乱発されるのは、子供の残酷さ。
局部に黒モザイクがかかります。昔の作品によくかかってました。懐かしい。

公式サイトホットチョコレートに憧れる少年が、それほど間を置かずに母に冷徹な態度を取れるようになるのは、成長したというよりは歪んだような気が。
評論家のみなさんはラストシーンを絶賛してます。絶賛に値するけど、決していいシーンではないです。

シアターキノにて(札幌公開2日目)

by top_of_kaisya | 2012-07-22 13:37 | 読/見/観