【読後感】 定点観測釜ケ崎

定点観測 釜ケ崎 ― 定点撮影が明らかにする街の変貌
 定点観測「釜ケ崎」刊行会 編 / 葉文館出版

西成今昔71編の写真集です。
わずかながら戦前の様子を残す写真がありますが、60年代前後が中心。

暴動と淫猥。後者は編者がまったく用いなかった表現。でも、飛田はまさしくその地域。
遊郭の塀は、私が西成をうろついていた頃、まだ残っていました。

先日読んだのが、地図(地形図)による変遷。
本書は、定点の写真の比較。街並みが変わりすぎて、定点の意味がわからなくなるほど。
そんななかでも通天閣が少しだけ見えたりすると、安心します。

後半の解説を読むだけでも、西成の変化がつかめます。
編者のひとりは、私も所属する日本寄せ場学会の方。

戦前の貴重な写真に、聖心セットルメントのほかに四恩学園が登場します。
住吉区に移転する前の。
ここの児童たちを毎年秋、信太山のキャンプ場へ連れ出しました。
焼き肉したり。ローターアクトの年中行事のボランティアです。
彼らの先輩たちが過ごした場所が写っています。

戦前、聖心セットルメントが行った欠食児童へのほどこし。
奇しくも同じ場所では現在、ホームレスへの炊き出しが行われています。
図書館で借りました
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by top_of_kaisya | 2010-03-08 12:48 | 読/見/観 | Trackback | Comments(2)
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Commented by Funny-E at 2010-03-08 18:52 x
昭和30年、大学卒業後に天下茶屋に住んでいました。萩之茶屋とは、隣りあわせで、怖いところでした。作業服を着用して入らないと、盗まれた自転車も買い戻せない。無事には出てこれない。すごいところでした。
Commented by top_of_kaisya at 2010-03-08 19:10
そうでしたか!
父も大阪で勤めていた頃は天下茶屋に住んでいたそうです。

私は平成に入ってすぐに西成をうろつきましたが、もっとも汚らしいかっこうをしてもこぎれいにみえてしまうほどで
(;^_^)
飛田のやり手ばばぁのおばちゃんたちにはかわいがってもらいました♪