【読後感】 なぜ正直者は得をするのか

なぜ正直者は得をするのか ― 「損」と「得」のジレンマ
 藤井 聡 / 幻冬舎新書

正直者がバカを見る。昔からそういうものかと思ってました。本書を読んだところで、結局はそういうものじゃないの。
タイトルで逆手にとって、正直者は得をする。そういう世の中でなければおかしい。科学的にもそれが立証できる。
著者の意気込みが、利己主義者の「互恵不能」「暴露」「集団淘汰」という3つの原理を導きます。

批判の中心は、昨今の市場原理主義。いわば経済書です。
タクシー業界における規制緩和で発生した「共有地の悲劇」が、代表的な事例として書かれています。
私共の業界も、その点では似ています。

誰も見ていないところででもゴミをポイ捨てせず持ち帰る。
約束を守る。
本来持ち合わせている道徳観念があれば、充分人間は生きていける。はずだったのに。著者は悲観しませんが、現実は。

いつのまにか隣の部屋に引っ越してきた方が先月、突然私の部屋の玄関先に自転車を置き始めました。
確かにデッドスペースに見えますが、立派な共用部分。引越しのあいさつが無いのは、10年間で初めて。そんな誰が住んでいるかわからない部屋の前によく私物を置けるものだ。

本書で言う「利己主義者」は、身近に大勢います。黙っていれば、正直者が損をします。図書館で借りました
 
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by top_of_kaisya | 2009-11-19 23:45 | 読/見/観 | Trackback | Comments(0)
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