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【読後感】 「説明責任」とは何か

「説明責任」とは何か 井之上 喬 / PHP新書

タイトルは興味深いのに、内容が伴わない本というのはよくあります。それを生業とする、例えばコンサルタントが書いてるようなの。学者なら、著書を出したという満足感、己の研究成果を世に示した充足感が漂っていて、それでもまだ耐えられます。コンサルは、悪く言えば売名行為。売り込みを意識せずとも、行間に詰まっているのが読み苦しい。
本書では前段で文科省の、馴染みの薄い外国語はなるべく日本語表記に、という話題に触れています。触れておきながら、ほぼ半分はカタカナ語で埋め尽くされています。

武士道から責任の取り方を切腹に求める点など、日本人の「責任」については興味深い。それだけに草彅剛の会見は誠実で説明責任を果たしたなどという茶番は、要らなかった。
あと明治を「明示」というのはいかがなものか。図書館で借りました
 
by top_of_kaisya | 2009-08-30 23:15 | 読/見/観